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打上装置の改良:上記打上装置は、より高い信頼性を得るため本年度に次のような改良を行った。

? 推力だけで発射するよう発射筒の断面形状を丸形から角形に変更した。

? 飛翔体の推力を増加させることにより発射筒からの脱出速度を大きくし、横風の影響をうけにくくした。

? 打上装置の開脚寸法を55cmから70cmとし安定性を強化した。

? カプセルの接合強度の向上と割薬の増量等によって誘爆しにくい方式とした。

打上げから発音・発光、燃えがらの落下・回収の過程を図-4に、打上装置の外観及び寸法を図-5、写真-1、写真-2に、また信号弾及び発射筒の組立図と外観を図-6、写真-3に示す。

 

(3)安全対策

打上場所直下の音圧レベル:130dB以下

装填方式:差込装填式

発射形式:ケーブル式遠隔押ボタン発射方式

燃えがら処理:落下傘回収方式

燃えがら重量:0.50kg(落下傘を含む)

 

(4)保管方法・有効期限

打上装置、信号弾は有蓋保管庫への保管を必要とする。信号弾の有効期限は3年となっている。

(注)火薬取締法との関わり:

火薬取締法上は「火工品」に当たり、火薬量が少量(法律では5kg以上を規制の対象)であるため、取扱い、保管、運搬について本法の制約を受けることはないが、保管場所においては火気厳禁である。

 

 

 

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