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新しい津波警報伝達信号は、約250mの上空からの爆発音声と副次的に発する光と煙とを併せて、半径約5kmの範囲に同時に信号を伝えるもので、その伝達イメージは図-2のとおりであり、短時間に、離れた場所でも警報が伝達できるのが特徴である。

また、現行の警報伝達手段のうち電波で伝えられる警報の場合は、受信するテレビやラジオなどのスイッチが“オン”になっていなければならないが、睡眠中或いはレジャーや漁撈で活動している間は、例えそれらが身近にあったとしても“オフ"になっていることもしばしばあると考えられる。そのような時に、いち早くスイッチを入れるきっかけとなる信号(「アテンション・コール」と言う)としても役立つものと考えている。これが新しいシステムのもう一つの特徴である。

この新しい津波警報伝達システムは、(財)日本海洋レジャー安全・振興協会が、平成8年度に実施した「打上式津波警報伝達システムに関する調査研究」委員会(調査研究委員会委員長:文教大学吉井教授)で開発したシステムを基本としている。以下に打上装置の具体的な設置主体、場所等について述べる。

 

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