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7.成果及び反省

 

当会の技術セミナーは、我が国舶用機械の販売促進、技術及び人的交流が主な目的であるが、その中でも、技術及び人的交流が大きな目的である。そのため、1981年マニラで開催以来、必ず開催国の関係国家機関あるいは団体を協力機関に選定し、協力し合って運営するよう心がけて来た。これにより知り得た方々は当会の財産である。

また、この技術セミナーは開催国においても有益であると確信しているが、当会にとっても前述の目的から得られるメリットの他に、国際海事展への参加事業と違い、当会が、開催場所・開催時期を決めることが可能である点は大きなメリットである。

 

今回の上海技術セミナーは、中国においては、85年北京、88年上海、92年上海・大連、94年北京に続き5回目の開催となるが、当会としては初めて、国際海事展-マリンテックチャイナ97展示会開催中に、開催場所は展示会会場とは別であるが、開催主旨で述べたように、より大きな効果を期待して開催した。

 

成果あるいは効果をどのように判定するか難しいが、過去の数字と比べると:

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であり、展示会の当会参加面積、出展者数は増えているが、これは中国市場への期待感によるもので、技術セミナーを併催したため増えたとは考えにくく、数字からは2事業を同時に開催することによる効果はみられない。展示会と技術セミナーを同時期に開催すべきではないとする技術セミナー参加の常連会員もあり、今回同会員は展示会には参加したが、技術セミナーには参加しなかった事実もある。

但し、今回の技術セミナーに、中国船舶工業総公司の総経理、副総経理が出席し挨拶を賜ったことは、中国における技術セミナーでは初めての事であり、技術セミナー単独開催では実現しなかったと思われるため、これは併催の効果として良いと考える。

また、技術セミナーと展示会の両事業に参加した会員にとっては、講演で紹介した自社製品を展示会で実機あるいは模型を使い説明出来たことで成果があったと思われるが、展

 

 

 

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