(3) 舶用機器搭載原単位
現在(1997年基準)の舶用機器原単位を次の方法により設定した。
?舶用機器メーカーアンケート
?造船所アンケート
?本委員会委員による確認
将来の原単位について一定とし、価格変化、搭載数量変化は見込んでいない。
(4) カバー率の算出
舶用機器生産と新造船竣工との間には、時間差が生じると考えられる。即ち、当年度に生産された舶用機器は必ずしも当年度の新造船に全て搭載される訳ではなく、一部は次年度以降の新造船に搭載されることとなる。
そこで便宜上、当年度に生産された舶用機器の内、1/2が当年度新造船に、残りは次年度新造船に搭載されると考えることにする。
このように両者間にラグを導入した上で、船種・船型ごとに仮想隻数×原単位を算出し、それらを合計すると、理論上内需実績と合致するはずである。しかしながら、業界慣行の製品定義と生産・貿易統計上の製品区分が厳密には一致しない可能性があることにより、試算値と実績値の間に差異が生じることが予想される。
次表は1994〜96年における試算値と実績値を比較したものである。カバー率(試算値/実績値)は従前の予想のとおり、多くの品目で試算値は過少評価となっている。
そこで、過去の平均カバー率(加重平均)を算出し、将来にわたってもカバー率は一定と仮定した上で、Σ((仮想隻数×原単位)/カバー率)により舶用機器内需を予測することとする。