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2) シリンダライナ

シリンダライナは,シリンダヘッド,ピストン,ピストンリング等とともに燃焼室を形成する部品の一つで,機能面,耐久性の面からも非常に重要な部品である。

シリンダライナの摩耗は,機関性能の低下,潤滑油消費量の増加等,分解整備の間隔に大きく影響するので,耐摩耗性に優れたパーライト鋳鉄や,ボロン,燐,などを含んだ合金鋳鉄が使用されている。

シリンダライナには2・43図に示すように,ライナの外周を直接水で冷却する湿式ライナ(ウエットライナ)と間接的に冷却する乾式ライナ(ドライライナ)とがある。尚このほか小形で使用頻度の少ない一部の機関には,ライナを使用せずシリンダを加工してライナとして使用しているスリーブレスのものも使用されている。

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(1) 湿式ライナ

湿式ライナはシリンダライナの交換が容易に行え,ライナの冷却も良好であるため舶用機関にはこの構造が多く採用されている。

シリンダライナの内壁はピストン及びピストンリングが円滑に摺動出来るように精

 

 

 

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