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携帯用のショア硬度計とハードネスタがある。

? 携帯用ショーア硬度計

使用方法は硬度計を試験面に垂直に立て,上部の押し棒を親指で押すと,ガラス管内のダイヤモンドハンマが落下し(圧痕の深さは0.01〜0.005mm)その跳び上がる高さをガラス背面の目盛りで読みとる。指を離せばダイヤモンドハンマは自動的に上部の元の位置に戻る。

硬さはロックウェル,ブリネル,ビッカースの各硬さに換算できる。

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? ハードネスタ(硬度比較ヤスリ)

測定しようとする部分に硬度の判っているヤスリをかけ,そのかかり具合により硬さを比較測定する方法であり,ショーア硬度計のように真上でなくとも測定することが出来るが,測定面に傷がつくことが有るので注意を要す。

 

1.6 機関の組立

組立は分解と同じく,取扱説明書や,整備マニュアルに従って適正な工具や,専用工具を使用して注意深く行い,最後の仕上げなので部品の組忘れや,締め付け忘れがあってはならない作業である

組立時の一般的な注意事項は下記の通りである。

? 機関組立時には,手袋,ウェスなどは使用しない。

? スキマ,バックラッシュ等,組立寸法が規定されている箇所の寸法は,必ず計測し記録する。

? 各部品は,ゴミや埃などが入らないように気を付けて組み付ける。

? 摺動部分の部品は,新しい洗油で再洗浄し圧縮空気で乾燥させた後,潤滑油を充分塗布して組み立てる。

? パッキン類は純正部品を使用する。(使用箇所により耐熱,耐油,寸法,などの規制をしている物がある)

? 割ピン,座金等は必ず新品に交換し,回り止めに使用する舌付座金などは忘れずに確実に折り曲げる。

 

 

 

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