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び計測法も適用にはいろいろ問題があるために新しく考え出された方法としてトルク勾配法がある。

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4)トルク勾配法

トルク勾配法は一名降伏点締付け法ともいわれ,金属材料が引張力を受けた場合,弾性限を超えると急激に引張力に対して伸びが増大(すなわち降伏)する性質を利用した締付け法である。この方法は既に古くからドイツの自動車用エンジン業界でボルト締付けの信頼性向上に実績を上げている方法で特殊工具を用いボルト締付けの際に感知される締付力と回転角の変化を電気的センサでとらえ降伏点直前で締付けを行う方法である。この場合の締付力のばらつきは同一組立ロット内のボルト材の降伏点のばらつきによって決まる。

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