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ストスタンドで調整しなければならない。

ユニット式の場合は,各シリンダのヘッド出回排気ガス温度が,定格負荷運転時に30℃以内に入るように噴射量の微量調整をしなければならない。

4)リンクの作動不良

(1)運結リンクの不良

直列機関の場合は,リンクのこじれ,曲がり,ピンの摩耗などにより,連結リンクの作動が円滑に動かなくなると,ハンチングを起こすことがある。曲りやこじれ,ピンなどの摩耗によるガタを修正しなければならない。

また,V形機関の場合は左右の運結リンクが曲ったり,こじれにより円滑な作動ができなくなると,噴射量がアンバランスとなり,ハンチングを起こすことがある。曲がりやこじれなどを修正し,運結リンクを取付ける場合は,右側のガバナ付噴射ポンプのコントロールラックを,一様に押し込み(無噴射状態),左側の噴射ポンプのコントロールラック(常にバネにより引き戻されて,無噴射状態となっている)の運結リンクピン穴を,ターンバックルを調整して合せ,ロックナットで固定してから,運結ピンを挿入して運結する。この時,ピン穴にわずかのずれがあると左右のコントロールラックの動きに差異ができるので,ピン穴にずれが生じないように,ターンバック

ルを調整しなければならない。

(2)ユニットポンプ

軸やリンクが曲ったり,こじれたりすると円滑に作動できなくなるので,ハンチングを起こすことがある。

曲がりやこじれなどを修正し,円滑な作動ができるように修正しなければならない。

各シリンダのコントロールラックと軸をリンクで運結する時は,軸が回転しないように,ストッパを差し込んでおくとやり易くなる。

またスピードコントロールレバとリンクを運結する時は,コントロールレバを停止位置に固定し,リンクの運結ピン穴をターンバックルで調整して合わせ,ピンを挿入して運結する。

5)ガバナの故障

(1)スプリングの摩耗へたり

ガバナスプリング,低速バネ,アイドリングサブスプリングなどに,へたりを生じた場合はハンチングを起こす。RSV,RSUV形の場合はスイーベルレバのアジャスティングスクリュを締め込んで調整するが,その他のものは,ガバナスプリング(低速バネ)を交換するかシムにて調整しなければならない。

アイドリングサブスプリングの場合は,ネジを若干締め込んで調整する。

(2)ウエイトピン等の摩耗

フライウエイトのピン部が摩耗すると,ハンチングを起こす。またスリーブやべア

 

 

 

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