3)洗浄部品の保管
きれいに洗浄した部品も保管方法が悪ければ,塵埃等が再び付着し洗浄した意味がなくなる。したがって,洗浄の完了した部品は下記事項に十分留意し,機関組立まで保管する必要がある。
? 短時間の保管でも,ビニール等で覆う等の防塵処置を必ず行うこと。
? 湿気の多い場所,湿度の高い時期,または長期間保管する場合には,防錆処置を行い,使用前に再洗浄して組立てること。
? 部品は点検し易く,かつ組立時間題が起きないよう整理,整頓して並べるとともに,部品同志が接触し傷がつかないよう配慮すること。
? 使用した部品と未使用の補用部品とは,別々に保管すること。
2.5 分解組立用工具および備品
機関の整備,修理を効率よく行うためには作業に適した工具,並びに備品を準備することが大切である。分解組立に必要な工具には,標準工具と商品ごとに設定された専用工具とがある。
1)標準工具
標準工具は一般工具店で販売されており,用意に入手できる工具である。一般には2・7表に示す工具が必要である。