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7.2.2 施工スペースの評価

施工方法についての概略は以下の通りであった。最初にホーム上に仮囲いを行い、ホームに開口部を設け、下部のエレベーターピット工事を完成させる。この部分を使って足場を組み上げコンコース床開口工事に支障する鉄骨床小梁の移設、補強工事を行った。次にコンコース部分に仮囲いを行い、床に開口部を設けこの部分に吊込み用の門型ステージを設置し、仮置構台から水平移動したエレベーターシャフトユニット及び内かごを、夜間に吊込み、工事を完了した。吊込み工事を行ったシャフトユニットは、外装仕上及び必要なエレベーター部品を組み込んだものであるが、詳細は下記の通りである。

表7-1

050-1.gif

 

上記の工事のために設けた仮囲いは、シャフト外面より700mmとしたが、通常工法で必要とする仮囲いは鉄骨工事、外装仕上工事のためにシャフト外面より1,200mm程度必要となり、エレベーターシャフト本体のサイズアップと合せ考えるとユニット化により施工上は、仮囲いの面積比で50%程度の省スペース化が行われている。また、在来タイプの油圧式エレベーター(内かご寸法1,400×1,350)と比較しても駅用直角二方向エレベーターは、半分以下の施工スペースで設置可能といえる。

 

 

 

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