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ま え が き

 

この報告書は、日本財団の平成9年度補助事業として、交通エコロジー・モビリティ財団が実施した「アメニティターミナルにおける駅用エレベーター設備の研究・開発」について、その検討結果をとりまとめたものである。

今回の研究・開発は、鉄道駅におけるエレベーターの整備を促進するために、鉄道駅の特殊性に配慮した省スペース、低コストで設置でき、移動制約者の利用に配慮した「駅用エレベーター」設備について平成7年度より3か年計画で研究・開発を行ってきたものであり、当財団内に学識経験者、運輸省、建設省、鉄道事業者、メーカー、高齢者、障害者等の関係者からなる研究・開発委員会を設け、ご指導をいただきながら進めてきた。

3か年計画の最終年度にあたる今年度は、前2年間の調査・研究を基に開発エレベーターの製作を行い、モデル駅として近畿日本鉄道(株)新田辺駅に設置して、その施工・実用に伴う評価を行った。評価の結果は良好であり、これを契機に鉄道駅におけるエレベーターの整備がより一層促進され、移動制約者の利便が図られることを期待したい。

また、昨年度に引き続き、調査研究の一部については(社)日本鉄道電気技術協会に委託した。

調査・研究について、野村委員長をはじめ、多くの方々にご協力を賜り、ここに厚く感謝申し上げる次第である。

本報告書が、人にやさしい交通の実現の一助となれば幸いである。

 

平成10年3月

 

交通エコロジー・モビリティ財団

会 長 八十島 義之助

 

 

 

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