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2. 分岐案内ポストの実験

 

2-1 実験の状況

 

実験現場に誘導ブロックと分岐案内ポストの試案模型を実際に仮設した様子が下の写真である。被験者は、例えば写真手前からアプローチし、分岐案内ポストによって分岐先の情報を得て左右あるいは前方へ進む。アプローチの際誘導ブロックをたどるが、本体の手前で誘導ブロックを横位置に置き換えた注意ブロックを想定した。分岐案内ポストの設置位置、形状及び点字表示を図1〜4に示す。

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2-2 被験者からのコメントと総合評価

 

被験者からの主なコメントは以下のとおり

○横位置においた注意ブロックの位置はもう少し手前の方がよい

○注意ブロックの突起は、もう少し間隔のあいたものでないと足裏で判断しにくい

○情報ポスト周囲の警告ブロックはあまり意味がない

○触知図の設置高さは、今回の被験者にとっては適当である

○音声ボタンの位置は接客面の左肩隅がよい

○ぶつかった場合の安全性に十分配慮する

○視覚障害者にとってはまず音声での情報が欲しい、その次に点字による情報である

○視覚障害者にとって人的対応が最も適当である

 

総合的な評価としては、現在の視覚障害者に対する情報提供がない状況を考えれば、一つの提案であるので、より改良を加え実用化して欲しい装置だとのことであった。

 

 

 

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