・今回の実験では、書体にタイプバンクゴシックBを使用、この書体は、現在JR東日本で使用のゴナDBと、営団地下鉄で使用のゴシック4550の中間くらいの太さの書体である。
・この書体が細い書体ではないとの判断から、今回の調査票には、細い(過ぎる)という項目は設けていなかったが、被験者の中から細いという意見が出たので集計段階で欄を追加した。
・紺地に白文字(ヌキ)と白地に黒文字(ノセ)では文字の太さが異なって感じられるが、今回の実験で使用した書体は、総合的にはちょうどよいという意見が多かった。
●文字の大きさ
・誘導サインなどに使用する文字高は前述したように、視力0.5の人で25mから視認する場合、和文字の高さで100mmが必要。
・近距離視認型サインの文字の大きさは、試作2の小文字の和文で9.0mmであったが、この大きさがあれば充分であると評価された。(文字の色は背景色と明度差が大きいことが必要であることがわかった。)このサイズが至近距離*から見る地図などの案内サインの最小文字高と想定できる。
* 実験に使用したB1サイズの大きさを視認する距離は1〜1.5mであった。