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第1章 モデル駅における視覚案内サインシステム計画の検討

 

この章では、平成9年度報告書本編に評述してある視覚案内システムの計画手法に基いてモデル駅での計画設計を行い、その成果図書をまとめている。

なおモデル駅としては、本章の駅構内施設位置図(図1)に示すような仮想の横浜ターミナル駅を想定した。

 

1. 前提条件整理

 

1-1 原則的な情報ニーズと基本的なサイン機能を把握する

 

計画設計を行う際、利用者の「移動」に対応して基本的に「誘導サイン」「位置サイン」「案内サイン」の三つのサイン機能種別があることを把握しておく必要がある。

 

1-2 駅構内と駅周辺の施設状況を把握する

 

横浜ターミナル駅の駅構内の「不特定多数の利用目的の施設全て」と駅周辺の「不特定多数が利用する又は目標にする施設」の位置を、それぞれ駅構内施設位置図(図1)、駅周辺施設位置図(図2)に示す。

 

2. 動線分析

 

2-1 利用者動線を種類別に分析する

 

横浜駅における、主要な3ヶ所の駅出入口及び5鉄道10ヶ所の改札口全てなどをはじめとした各箇所から発生する種類別の利用者動線の一部を、種類別動線図(図3)に示す。

 

2-2 場所別に必要なサイン機能種別を想定する

 

種類別動線を同じ平面図上に重ね合わせ、誘導サイン、案内サインが必要な箇所を想定したものをサイン機能種別位置想定図(図4)に示す。

 

3. 空間条件分析

 

3-1 空間の特徴を平面・断面・展開別に分析する

 

横浜ターミナル駅の空間の特徴を平面.断面・展開別に分析したものを平面分析図(図5)、断面分析図(図6)、展開分析図(図7)に示す。

 

3-2 サイン機能種別毎に設置形式を想定する

 

分析により判明した空間条件から、誘導サインは横長型の吊下型、位置サインは吊下型またはボーダー型、案内サインは自立型を想定し、設置形式想定図(図8)に示す。

 

4. 表示情報分析

 

4-1 設置形式別に表示する情報内容を分析する

 

案内サイン、誘導サイン、サブ誘導サイン、位置サインそれぞれの設置形式別に表示すべき情報内容を整理し、表示用語一覧表(表1)に示す。

 

 

 

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