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左上はドイツのメッセで2年ほど前に撮った写真です(写真1)。ドイツでは90年代にはかなりこういうバスが出てきました。フロアが全くフラットです。

これは、欧州のEU(欧州連合)のコスト322というプロジェクトの中でノンステップバスの技術指針が議論され、その中で挙げられた二つのローフロアバスの例です。写真-2はデンマークのDAB社のバスです。ニーリングすると床の高さが20センチまで落ちて、駅の階段一段程度の高さまで落ちます。そこまでバスが開発されています。いま日本で見られるのは、地上から25センチ程度まで下がるバスだと思います。すでに欧州ではそれ以上のもので、かつ中型でコミュニティ型のバスの車両が開発されています。

 

2. ノンステップバスの意味

ユニバーサルデザインという言葉をお聞きになった方がいらっしゃると思います。私自身はノンステップバスはユニバーサルデザインそのものであると理解しています。リフトバスのように車いす使用者に限定して、それ以外の人には役に立たないバスはユニバーサルデザインではないという言い方ができます。床の高さを全ての人が乗りやすくするために低くし、かつ車いすや歩行器を使う人のためのスロープをつけてだれでも乗れるようにしている車両はユニ

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