ただいまご紹介いただきました北九州市の交通計画課の梅本と申します。 では、 お手元の資料に沿いまして簡単に説明させていただきます。 まず、 北九州市の概要でございますが、 北九州市は九州の最北端に位置しまして、 関門海峡を挟みまして本州と九州を結ぶ交通の結節点にあります。 平野部は北部と東南部の海に面して広がっており、 北部の臨海平野部は工場郡に占められ、 鉄道、 幹線道路などもこの一帯に展開しております。 市街地につきましては、 平野部の工場地帯と背後の山々に囲まれた形で東西に帯状に発達しております。 人口は、 昭和38年2月の北九州市発足当時の103万3千人から昭和54年には106万8千人となりましたが、 その後、 減少傾向が続いております。 平成9年9月現在で約101万6千人となっております。 しかしながら、 世帯分離などによりまして、 小倉南区、 それから八幡西区では宅地化が急速に進んでおりまして、 人口増が著しくなっております。 本市の産業といたしましては鉄鋼化学、 窯業などの素材型産業を主軸として発展してきた為、 第2次産業偏重の産業構造を形成していました。 この為、 産業構造の転換や産業の高度化の促進が必要とされ、 近年は、 さまざまな施策を実施することにより一般機械、 精密機械などの高付加価値、 高加工産業、 いわゆるハイテク産業が著しい伸びを示しており、 徐々に第3次産業の比重も高まっています。 また、 土地利用といたしましては、 近年の都市化の進展によりまして、 既成市街地内に住宅地を確保することが困難になり、 郊外の新市街地に住宅団地が造成され中心市街地の空洞化が進むと共に市南部・西部地区の宅地開発が積極的に進められ大規模団地が造成されております。 これに伴い郊外部から都心部へ向かう自動車交通量が増大し、 市内を東西に貫通しております国道3号を中心に国道10号、 国道199号などの幹線道路の交通渋滞が大きな社会問題となっております。 本市の街づくりの方向といたしましては、 5市合併当初の多角都市政策によりまして、 旧5市の中心市街地の均衡ある発展を目指して整備が進められてきました為、 都心部への1極集中は避けられましたが、 反面、 市街地の効率的な機能分担や100万都市に相応しい都心の形成が遅れてきました。 また、 オイルショックや産業構造の転換など本市を取り巻く状況は極めて厳しいものがあり、 新たに21世紀を展望した都市作りを進める為には新たな目標や理念を設定し、 それを実現する為の体系付けられた政策の確立が必要となってきました。 こうした中で本市におきましては2005年、 平成17年を目標年次としました"水辺と緑とふれあいの国際テクノロジー都市へ"を基調テーマとする北九州市ルネッサンス構想を昭和63年12月に策定いたしまして、 平成元年1月からスタートさせました。 お手もとのパンフレットをご参考になってください。 この中で目指す五つの都市像といたしまして、 緑とウォーターフロントを活かした快適居住都市、 健康で生きがいを感じる福祉文化都市、 明日の産業を育む国際技術情報都市、 海に広がる賑わいの交流都市、 未来を開くアジアの学術研究都市を掲げています。