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また、 この計画の実現にあたりまして、 一方では私どもが今現在考えておりますのは、 公共交通の再生といったような事を大きな目標を掲げておりまして、 また特に、 バスの再生。 そういった中では、 私どものインフラ整備はなかなか進まない状況の中で、 現在のインフラの中で何が出来るかといった中では、 交通環境を、 何とか良い環境に出来ないかということで、 現在、 私どもでシュミレーションのソフト開発をしております。 現在、 交通容量というのは、 単路部での容量のカウントが多いかと思いますけれども、 そのシュミレーションは、 一定のゾーンあるいはエリアの中でどのような交通が動き回ってるのが快適な交通環境なのかといったようなソフト開発をやっております。 そういった中で、 ある一定のシュミレーションの中から交通環境というものの指数というものが出るのではないかといったような期待をしております。 その指数が出た際に、 現在、 私どもが再生をしようという基盤としましては、 ロードプライシングというものを現在、 研究しております。 そういった自動車の、 コントロールをすると、 どのくらいの自動車をコントロールするかといったような中から、 コントロールした部分の空間を公共輸送機関で、 特にバスですけれども、 利便性の高い都市にしていきたいというふうに考えております。 また現在そういった事と含めまして、 当然、 今私の方で申し上げましたロードプライシングというのは諸外国では既に実施されている所ございますけれども日本ではまだ実施されていない、 まだこれからの政策でございます。 そういった中ではいろいろ制度面、 あるいは法律面といった面での研究というのも、 これは国の方でいろいろやっておりますけれども、 私どもも、 実際面からの研究あるいは検討というものを是非お願いしたいという事で、 国あるいは県、 あるいは隣接市の関係者を含めまして行政間の検討研究の場というのを一つ平行して持っております。 今後は、 市民が中心となってる研究会。 それとですね、 行政が中心となってる検討会といった二つの軸の中から是非この政策を実現に向けて取り組んで行きたいというふうに考えております。 今回の実験で得られた成果というのは非常にいろいろありましたけれども、 私どもとしましては先ほど申しましたように環境自治体の創造といった点、 あるいは古都鎌倉の豊かな歴史的、 あるいは文化的遺産、 あるいは自然といったものに非常によく調和した交通環境を備えた街づくりといったものの実現に向けて一歩一歩進めて行きたいと考えております。 この研究会の中でも交通問題というものは単なる交通問題だけではなくて街づくりだろうというようなことがだいぶ叫ばれて来ております。 市民の方一人一人が着実にですね、 意識改革をしていくといった取り組みの中からいろいろな政策が生まれてきております。 私どももそういったものを大事にしながら行政の役割といったものの中から交通環境のいい街づくりをこれからもめざして行きたいと思っております。 以上でご報告を終わります。 どうもありがとうございました。

 

 

 

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