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来賓あいさつ

 

宮城県警察本部交通部長 ?供。赦コ

 

ただ今ご紹介いただきました宮城県警察交通部長の?兇任瓦兇い泙后」

本日は佐野県警本部長が所用があって出席しかねましたので、私が代わってひとことご祝辞を申し上げさせていただきます。

始めに、このシンポジウムの開催にご尽力されました関係者の皆様に敬意を表しますと共に、日頃交通安全活動はもとより警察業務の各般に亘りまして深いご理解とご協力を賜っておりますことに対しまして、この機会に改めて感謝を申し上げる次第でございます。

さて、県内の交通情勢でありますが、運転免許保有者数や車両保有台数の着実な伸びに加えて、生活形態の夜型あるいはレジャー交通の増大、高齢化社会の進展等を背景に、交通渋滞や悲惨な交通事故が発生するなど、道路交通を取り巻く問題は益々厳しい情勢となっております。

特に、交通事故死者数は、県内で昨日現在で115人で、昨年よりはわずかに減少はしているものの、飲酒運転や速度の出し過ぎなどの悪質、危険な違反による重大事故や歩行者の交通ルール無視、自動車運転者のシートベルト非着用など、基本的な交通ルールや交通マナーの欠如が大きな要因となっている事故が依然として多発しており、交通事故は、発生件数、負傷者数が約2割増加している状況にあります。このまま推移いたしますと、平成9年までに交通事故死者数を165人以下とする宮城県の第6次交通安全計画の目標達成は、予断を許さない状況下にあります。

また、都市部、とりわけ仙台都市圏における交通渋滞は、都市機能の低下や大気汚染、あるいは騒音等の交通公害を発生させ、生活環境悪化の原因となっております。

こうした厳しい情勢の中にありまして、9月21日から本日まで秋の交通安全県民総ぐるみ運動が展開され、高齢者の交通事故防止、シートベルトの着用の徹底を重点的に取り組まれているところであり、警察といたしましても、市町村を始めとする関係機関、団体との緊密な連携のもと、交通事故実態を踏まえた各種の交通安全対策を計画的、総合的に推進しているところであります。

しかしながら、各種の交通安全対策が真にその効果を発揮するためには、県民一人一人が交通安全を自らの問題として捉え、地域の交通安全活動に積極的に参加していただくことなど、自らが交通安全意識の高揚を図っていただくことが何よりも肝要であります。

安全で快適な車社会の実現は、等しく県民の願いとしているところであり、警察といたしましては、高速交通網の整備等21世紀の交通体系を見据えた、中・長期的な視点に立った交通安全対策を自治体を始めとする関係機関、団体の連携の下に推進することにして

 

 

 

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