来賓あいさつ
東北運輸局長 橋本 雅之
本日の交通安全と環境問題を考える宮城シンポジウムの開催誠におめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。
今やわが国は、7千200万台という車保有台数で、非常に大変な車社会でございます。私個人も車を良く運転いたしますが、そういったことから、逆に交通事故とか渋滞、環境の問題が極めて深刻となってきております。
こうした問題の解決のため、なんとかマイカーの利用自体を減らす方法はないものかと、こういったものが非常に大きな課題の一つとなっておるわけでございます。そして、最近わが国でも交通マネジメントの考え方が非常に重要視されまして、今の自動車中心の交通体系を見直すことはできないかといった意識が非常に高まってきております。
特に、環境面では温暖化を始め、地球環境問題、非常に大きな地球規模の環境問題がクローズアップされ、全世界で議論されておるわけでございまして、またエネルギー問題も国際的には逼迫化も懸念されているところでございます。こんなことから、運輸分野におきましても石油消費とCO2 やNOX などの排ガスで発生いたします環境エネルギーの負荷の抑制が必要なわけでございます。
こうした背景から、今年の4月に運輸政策審議会の総合部会におきまして、運輸分野における地球環境問題への対応策が問い求められました。運輸省でもこれを受けました環境対策を重点施策の一つとして現在鋭意取り組んでおります。
例えば、低燃費車の技術開発とかアイドリングストップ等のエコ・ドライブの推進、また公共交通機関の利用整備の促進、さらにはトラック輸送等の物流効率化の本格的な推進であります。
そして、中でもここ東北地方は交通不便地域が非常に多いため、全国に比べましてもモータリゼーションが顕著でございます。
特に、この宮城県では、仙台を中心に住宅地が非常に大きく拡大いたしましてマイカーを始め自動車交通量が激しく増えておりまして、それらがもたらす問題を早急に解決しなければなりません。
そのため、今回のシンポジウムは極めてタイムリーで、かつ有意義なことでその取り組みには心から敬意を表したいと思います。
コーディネーターの長谷川先生をはじめ、非常にたくさんのパネリストの方が、本日こういった問題について議論をしていただけるということでございますが、こういったシンポジウムによりまして、宮城県の交通安全や環境にとりまして、公共交通機関の整備と利用