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(2)建物火災による損害の状況

建物火災の焼損床面積は、前年に比べ865千m2減少して1,710千m2で、建物火災1件当たりの焼損床面積は49.2m2となっています。

次に、建物火災による損害額は1,515億円で、前年に比べ332億円減少しています。これより、建物火災1件当たりの損害額は436万円となります。

(3)建物火災による死傷者の状況

建物火災による死者は1,292人で、全死者に対する割合は54.8%(前年69.7%)となっています。

次に、建物用途別の死者についてみますと、専用住宅における死者は1,076人、併用住宅では46人で、あわせますと1,122人、建物火災における死者の86.0%を占めています。

また、階層別にみますと、1階と2階における死者が1,194人で、建物火災における死者の91.5%を占めています。

(4)建物火災の出火原因

建物火災の主な出火原因は、こんろによるものが5,778件(16.6%)、次いでたばこ(3,822件)、放火(3,293件)、放火の疑い(2,485件)、ストーブ(2,071件)の順となっています。

こんろによる火災のうち、4,297件は消し忘れによるもので、次いで、過熱する、使用方法の誤りの順となっています。

また、建物におけるこんろ火災で、着火物が動植物油であったもの、いわゆる天ぷら油火災の件数は4,293件で、建物におけるこんろ火災の74.3%と大半を占めています。

たばこによる火災についてみますと、投げ捨てによるものが1,308件、次いで転倒・落下によるものが1,220件、再燃によるものが296件となっています。

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