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アフリカやアメリカは増加はしていますが,増加の程度は以前よりも下がってきています。いまHIV感染者が上昇の一途をたどっているのが東南アジアです。将来的には東南アジアが最も多くなるのではないかと推察されるほどの勢いでだんだん増えているのです。成人HIV感染者推計上位20カ国という図を見ますと(図3),一番多いのはインドで175万人です。あとはアフリカの諸国が続いて,タイが70万人,これは米国のHIV感染者数とほぼ同数です。ミャンマーが40万人です。アジア諸国で急増していることは非常に大きな問題だと思います。

アジア太平洋地域における成人のHIVの抗体保有率(感染率)ですが(図4),タイが一番多く2.12%,成人の100人に2人がHIV感染者になっています。カンボジアも1.94人,ミャンマーも1.76人で,かなりの

 

 

 

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