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ライフサイエンスシリーズ「緩和ケアにおける症状観察とコントロール」

 事業名 保険医療に関する教育及び調査研究
 団体名 ライフ・プランニング・センター 注目度注目度5


るいは内服できても消化管が弱って吸収できない人の場合には坐剤や持続皮下注入を用います。

第2は,痛みの強さに応じた薬を使うことです。強い痛みには強い効力の薬を使います。ある薬を使って効果が十分に得られないときは一段か二段強い効力の薬に切り替えます。

第3は,痛みが消える量で薬を使うことです。痛みを完全に除去するのに必要な鎮痛薬の投与量は患者ごとに異なるのです。この適量を見つけるにはお酒の適量を見つけるのと同じような方針をとります。まず少し飲ませて効果をみて,それに応じて増量していくと適量が見つかります。何mgが適切か予測することは不可能ですから,標準的な量(モルヒネなら5〜10mg)をまず経口投与し,鎮痛効果と副作用の両方を観察します。その結果,痛みが残っていれば増量します。増量するたびに痛みが軽くなり,ある量になったときに痛みが消えます。その量がその患者さんにとっての適量です。

私がある医師の会で今日と同じような話をしました。若い医師が,「直腸癌の患者が再発による痛みを訴えています。モルヒネを使うべきでしょうか」と質問しました。「ぜひ処方してみてください」と答えました。3日後に電話がありました。「モルヒネを使いましたが,効きません」と。いろいろ話をし,「何mg処方したのですか」と聞きましたら,「1mgです」というのです。1mgと聞いてみなさんはお笑いになりましたが,1日分として20mgか30mgを処方して十分な効果がなくても,それ以上増量していないことが世の中には非常に多いのです。50mg飲めば効くときでも,20mg以上はふやせないと思ってしまっていることなどが多いのです。

その電話には,「それでは効かないでしょう。どんなに弱っておられても5mgか10mgは投与してみてください。命にかかわるようなことはお

 

 

 

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更新日: 2019年9月14日

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