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カウンセリングを効果的に受けるヒント

まず、カウンセリングには一定の期間が必要で、決して早急に結果だけを求めてはならないということです。
先にも触れましたが、問題にどのように対応するかという態度こそが大切だからです。
カウンセリングには、自らの問題をしっかりと受け止め、現実の生活から逃げずに送られるように援助することも含まれます。カウンセリングは相談者のライフスタイルごと全人的に関わるものですから、どうしてもある時間を必要とします。あせって結果を求めてしまいますと、真の理解に到達せずに終わってしまうこともあります。
そして、カウンセラーにはできるだけ心を開いて対応することです。これはカウンセラーの人格や態度、アプローチの仕方に大きく左右されることでもありますが、問題の所在を的確にカウンセラーに話して、真の解決に心を合わせて取り組んでいくためです。
私たちを取り巻く環境がこれだけ複雑になっている現在、カウンセラーという専門家とうまく連携して、心のストレスとなるべく上手につきあうようにしてほしいと思います。

カウンセラーとは

カウンセラーは、心の問題を扱う専門家です。人間の行動を理論と臨床の両面から学び、トレーニングを受けます。日本ではまだカウンセラーの国家資格制度が確立していないため、学会等が資格認定を行っています。
カウンセラーあるいは臨床心理士になるためには大学院で心理学もしくはその隣接領域の分野で修士課程を修了し、その後2年間のインターンシップ(臨床実習)が必要です。
心の問題は外面に現れた症状だけでは判断できないこともありますから、資格があるからだれでもよいというものではなく、自分の問題に合ったカウンセラーを選ぶことが大切です。
他領域の専門家と協力し、全人的に関わってくれるカウンセラーが勧められます。

財団法人 ライフプランニングセンター
健康教育サービスセンター発行
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