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4.運航体制

小型船では、海技知識.技能を持つ者はごく少数の人に限定され、これらの人(特に船長)のみを中心として運営される当直体制や、無理な運航スケジュールなどが、海難発生の大きな要因となっています。

(1)運航スケジュール

長時間、同じ職務に従事していればどうしても注意力は散漫となります。当日の体調にもよりますが、連続した航行は4〜6時間程度でおさえるようにしましょう。

(2)交代要員

小型船では船長自らが操舵し、見張り員も兼ねるケースが多く見られますが、いつでも操舵および見張りを交代できるだけのスタッフを同乗させておくことが望ましいことです。

(3)指示命令系統

大型船のように、明確な指示命令系統が小型船には無いため、責任の所在が不明確になってしまうケースが多く見受けられます。最高責任者としての船長を明確にしておかなければなりません。

(4)乗組員の教育

船長だけでなく、日ごろから乗組員の海技知識.技術の向上に心掛けましょう。

 

 

 

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