(3)航行中の注意
?適切な見張りの実施
見張りは視界の状態、船舶交通のふくそう度、気象、海象の状態、航路標識や陸上物標の状態、浮遊物、障害物の有無、他船の状態および他船との衝突のおそれなどについて、視覚、聴覚およびその時の状況に応じた全ての手段(レーダーの活用等)を用いて行いましょう。
?常時安全な速力で航行する
安全な速力とは、他船との衝突を回避するための適切で有効な動作がとれること、およびその時の状況に適した距離で停止することが出来る速力であり、安全な速力決定に必要な要素は次のとおりです。
ア 視程の大小
イ 船舶の交通のふくそう状況
ウ 自船の操縦性能(停止距離.旋回性能など)
エ 陸岸背景灯火の障害度
オ 風潮流の影響度
カ 水深の大小と影響度
3.衝突・乗揚げ回避
(1)減速と変針
避航動作には減速と変針の2つの方法があります。それぞれ利点を持っていますが、2つの方法を併用することにより、一層の効果を生みます。これらの動作をとる場合には、次の点に注意して行いましょう。
?余裕をもって行う。