日本財団 図書館


(1) 南極観測事始め

 

南極観測は誰が道をつけたのか?

?矢田喜美雄(朝日新聞社会部記者、ベルリンオリンピック走高跳入賞者が昭和30年春、「北極と南極」を朝日新聞に連載し⇒

?信夫韓一郎(朝日新聞専務「学者の力で日本の空に大きな窓を」と⇒

茅誠司(日本学術会議会長)に⇒

松村謙三(文部大臣)が⇒

?岡野澄(文部省学術課長)と昭和30年11月4日閣議にあげ南極観測⇒

?島居辰次郎(海上保安庁長官)が輸送船に宗谷を⇒

第一次隊の立ち上りに要した経費は9億円(昭和30年度の一般会計は約9000億円)で、宗谷の改装費・運航費等は7.1億円、建物・装備・食料・観測設備等の観測隊経費は1.8億円。(現在は南極総予算は約40億円、運航費約50%・観測設営それぞれ約25%)

 

(2) 歴代観測船にかかわる三大話題

 

?“宗 谷”

1)昭和基地設立

2)航空輸送を確立

3)タロ・ジロ

 

?“ふじ”

1)極点旅行

2)ロケット観測

3)隕石採集

 

?“しらせ”

1)『助けたり助けられたりソレンセン』

2)ふじドーム基地の氷床掘削

3)自然環境変動の壷に、地球の古環境の裏を、地球生成の種明しも

 

(3) 南極は今

 

?南極条約(加盟国12国から43国に)

?南極研究科学委員会(SCAR)と国際北極科学委員会(IASC)

?南極(三大洋にかこまれた無人無産業の孤立した大陸)と北極(中低緯度の人間活動の影響をうけやすい海洋)は物理的・化学的・生物学的現象の相互作用を地球規模で観測研究の場

?自然環境変動を高感度に受信(オゾンホール・海洋汚染・温暖化等)して警告を発信

?氷床(40〜50万年前の古環境)、露岩機(40億年の歴史)、隕石(月、火星隕石から世界惑星の研究)

?生活:通信(鳩便→衛星)、発電機(20→300KVA)、用水(10→150立/人日)、雪上車(機関75→280PS・自重2→10屯・耐寒温度-30→-60℃)

 

 

 

目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION