2.裁量労働制導入の職位層〔第75・76表参照〕
次に裁量労働側導入及び導入を予定している企業を対象(47社回答)に、裁量労働制が働く時間の管理そのものを、企業から従業員個人の責任に移し、従業員に時間の使い方の自由を認める代わりに、仕事の成果で賃金の支払い基準を決める制度であることから、本人の裁量で仕事の成果を出し、それを賃金に反映させる職位層を企業がどのクラスと考えているのかを調査してみたところ、全体では「係長クラス」80.9%、「主任クラス」78.7%、「課長代理クラス」と「一般職員」が同率で38.3%という結果となった。企業規模別に見てみると「5千人以上」、「3・4千人台」の企業では「係長クラス」(75.0%、91.7%)、「主任クラス」(75.0%、91.7%)に高いウエイトを置き、「1・2千人台」では「係長クラス」(86.7%)、「主任クラス」(80.0%)はさることながら、「課長代理クラス」(66.7%)、「一般職員」(60.0%)にもウエイトを置き、対象従業員層を広げている様子がうかがえた。