(2) 予定採用数を確保できなかった場合の対応〔第40表参照〕
次年度の採用予定数を確保できなかった企業は、穴埋めをするのかどうか、するとすればどのような方法をとるのかを、確保出来なかったとする13.1％、社数では44社に聞いた。質問項目は4つであるが、1社で複数の回答もあるので合計では100を超える。
方策として、「正社員として中途採用を行う」が45.5％で、是非とも必要人員を確保したい企業が半数近くあった。次に多いのは「来年以降の新規採用に期待する」が27.3％でこれと「補充しない」の22.7％は平成10年4月の採用はとにかく諦め、次の年に期待をつなぐということだろう。また、「自社内で人数を調整する」企業は22.7％で各部署の人員をやり繰りして採用不足分を補うという現実的な対応をしている。なお、「その他」と回答した企業の中では穴埋めとして契約社員を採用するというものもあった。
ア.企業規模別
規模別にみると、「5千人以上」、「3・4千人台」といった大企業はさすがに「確保できなかった」とする企業は少なく、比較的社数の多い「1・2千人台」では「中途採用」組が半分で、「自社内調整」、「来年以降に期待」が同数の約27％、「補充しない」は19.2％で規模のなかで最少であった。
イ.産業別
社数の多い「製造業」についてみると「中途採用」が5割に近く、「来年以降に期待」が31％で続き、「補充しない」も約2割あった。
