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(3) 雇用形態別の在職構成率[第5表参照]

本年の調査ではパート、派遣等の非常用の雇用者が、企業に実際にどの程度いるのかも聞いてみた。質問の仕方として、正社員を100として各雇用形態別の人数が何%ぐらいになるかを記入していただいた。「パートタイマー、臨時・日雇い、アルバイト」と「契約・登録社員、派遣労働者」とに分けてみたところ、いずれも3割以上(約300社中90社)の企業で正社員100に対し「1〜5%未満」の雇用者がいるとの回答が最も多かった。先に記した非常用雇用者の今後の増減方向をみても、今後「増える方向」との回答が昨年に比して増えていることもあり、雇用流動化の時にあって、正社員に対し、非常用雇用者が今後どの位のウェイトまで在職していくのか見守っていきたい。

 

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4.平成10年4月の新規学卒者採用見込み数の状況

(1) 平成10年4月の新規学卒者の採用見込み数[第6表参照]

平成10年4月の新規学卒者の採用見込み数を昨年より「増やす方向」であると回答した企業は32.1%で前年より0.2ポイント落ちている。昨年は、一昨年の16%から大幅に伸びたがここへ来て学卒採用への意欲はやや衰えているように見える。

また、「減らす方向」の企業は17.2%とこれも昨年より僅かに少なくなっている。一方、「おおむね変わらない」とする回答は48.1%(昨年比5.6ポイント増)で割合としてはこの区分が一番多く前年と同様である。なお、「採用しない方向」の企業は2.6%で昨年調査の6.7%、一昨年の7.4%から下がってきている。

(2) 事務・技術系別の新規学卒者の採用見込み数[第6表参照]

平成10年4月採用予定者を事務系、技術系に分けてみると、まず、事務系は、「おおむね変わらない」企業が54.4%(昨年48.7%)で過半数を占め、「増やす方向」の回答が23.1%あるものの、「減らす方向」16.7%と「採用しない方向」5.8%を合わせると22.5%となり両者ほぼ見合っている。技術系も「おおむね変わらない」が52.4%(昨年比5.6ポイント増)とやはり回答企業の

 

 

 

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