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4 オープンディスカッションおよび総括

 

〔議 長〕広島経済大学教授 溝口敏行

〔参加者〕報告者、ディスカッサントの全員(壇上)およびフロア

 

議長(溝口):なるべく質問が出やすいように、司会は日本語でいたします。そこで、これからオープンディスカッションに入るわけでありますけれども、残った時間がちょうど1時間でありますので、お一人の発言がかなり長くなりますとやや困りますので、マクシマムで5分以内のご質問にしていただきたいと思います。

最初に、ご質問ないし、ご意見でも結構でございますが、お願いしたいと思いますけれども、ご発言の前に、できましたならば現在の所属と、それからどなたにご質問するかということをおっしゃっていただきましてその後、ご発言いただきたいと思います。

残り最後の10分間程度は、ファイナル・リマークにまわしたいと思いますので、それまでご質問がありましたならば、できるだけお受けいたしたいと思います。それではどうぞ、手を挙げていただければありがたいと思いますが。非常に良いトランスレーターがおりますので、日本語でやっていただいて十分通じると思いますので、ご発言いただければと思います。

どうぞ、マイクを持っていきましたらすぐご発言いただきたいと思います。

バティ(質問):アルシェド・バティと申します。IDEAS(IDE Advanced School:アジア経済研究所開発スクール)から出席しております。

私の質問は、我々との関係におけるデータの可能性、データとの関係における我々の可能性ということなのですけれども、まず第一の側面として、人間の状況というものをデジタル化することはできないと思います。データは、活動の状況を反映するものであります。他の側面としては、データのユーザーとしてあるいは作成者として、我々のビヘイビアは様々であります。例えば、政府がドナー(資金供与者)に対応する場合には、データの作成者として異った行動をとります。データがふくらまされたり、縮められたりということがあります。また、ユーザーから言いますと、データに対する適切なアクセス可能性がないということがあります。こういった問題を乗り越えることができますでしょうか。どなたかお答えできる方にお願いいたします。

議長:竹内先生いかがでしょうか。

竹内:まず一つ、お伺いしたいのですけれども、あなた御自身のご意見はどうですか。それをお伺いしてから私の方からお答えしたいと思いますけれども、いかがですか。

質問者:すみません。ちょっとよくわかりませんでしたが。

竹内:今私が申し上げているのは、どちらかといえば一般的なご質問なので、この問題についての、あなた自身のお考えをお聞かせいただきたいのです。

質問者:私は、不可能だと思っているのです。第1に、人間の状況をデジタル化することは不可能

 

 

 

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