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は し が き

 

この報告書は、財団法人日本船舶振興会(日本財団)の補助事業として、平成9年11月27日に開催した国際シンポジウム「アジアの持続的発展を支える統計を考える」((財)全国統計協会連合会主催、総務庁後援)の結果を、当日の報告、コメント、質疑を記録した「議事録」(和文)および各国報告者の論文(英文)を中心としてとりまとめたものである。

この国際シンポジウムには、アジア地域諸国の政府、中央銀行、大学の統計専門家をお招きして、アジア地域の経済発展を着実に持続し、発展させるうえで、現実を正しく捉える統計の役割を果たすためには、統計の整備改善をどう進めていくべきかについて討議していただいた。

国際シンポジウムには、各省庁、地方公共団体、大学、シンクタンクなどの統計職員、専門家の方々、さらには、アジア太平洋統計研修所、アジア経済研究所開発スクール、総務庁統計研修所で研修中のアジア太平洋諸国の統計職員の方々が多数参加されて、文字通り国際的な形で、熱心な報告、質疑が行われた。

この国際シンポジウムの企画段階から実施に至るまで、溝口敏行先生を委員長とする「国際シンポジウム実行委員会」の先生がたから、ご懇篤なご指導を頂いた。この機会に心からの感謝の意を表したい。

アジア地域は、現在、金融・経済上の困難に直面しているものの、グローバル化に伴い域内各国は相互依存関係を強めつつあり、アジア地域諸国が今後とも発展していくうえで、社会経済の動向を的確に把握する統計を整備していく必要性は、今後一層高まるものと思われる。

今回の国際シンポジウムの成果が、各界の今後の論議の参考となれば幸いである。

 

平成10年3月

 

財団法人 全国統計協会連合会

会 長  河 合 三 良

 

 

 

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