日本財団 図書館


[プログラム]上映作品/ゲストは一部変更になる場合があります。ご了承ください。

★60s〜ポスト・ニューウェーブ
(通期)
候孝賢が『恋恋風塵』の野外映画シーンに引用した「あひる」の映画。それこそ、「台湾映画の父」李行(リー・シン)の60年代の名作『あひるを飼う家』でした。アメリカのジョン・フォード、フランスのルネ・クレールと同様、時代に愛された作品を数多く残した知られさる巨匠・李行の代表作を上映します。また現在の台湾を代表する監督でありながら今だ日本未公開の王童(ワン・トン)、そして候孝賢、エドワード・ヤンたちニューウェイブの誕生、さらに次世代の寵児となった蔡明亮、ポスト・ニューウェイブといえる独白の映画づくりを進めるスティーブ・ワン、チェン・ユーシュン、張作驥(チャン・ツォーチー)ら若手監督まで、台湾映画の流れをそれぞれの代表作でたどります。
李行、王童、チェン・ユーシュン来日。
12月27日に、3監督参加のシンポジウムを行います。

★特集:アイドルを探せ!
(12月28日〜30日)
ジョイ・ウォン、ブリジット・リン、金城武ら香港で活躍する人気スターが台湾出身であることはファンの間では有名な話。娯楽作品より作家的映画が目立つ台湾でも、アジアン・シネマのムーブメントを支えるスターの魅力は健在です。金城武のアクション大作をはじめ、ブエノスアイレスていよいよ注目の若手男優チャン・チェンの出演作品など、香港シネマとひと味違うおいしさがラインナップします。
チャン・チェン来日予定。
12月28日、出演作品上映前に舞台挨拶、上映後サイン会を予定しています。

★特集:胡金銓(キン・フー)祭り
(1月28日〜2月3日)
アジアの巨星、空前絶後のスケールでスクリーンを躍動させる天才・胡金銓(キン・フー〕が没して1年。アジアに武侠映画の旋風を巻き起こし、史上最大のヒットとなった台湾撮影の第一弾。『龍門客棧』、幻の傑作『侠女』上集・下集をはじめ、貴重な6本を上映予定。胡金銓基金曾を設立したキン・フー映画のヒーロー、石雋(シー・チュン)も来日して「我らのキン・フーよ永遠に!」と語り合う大集会も開催キン・フーなくしてはブルース・リーも、ジャッキー・チェンも存在ぜず。ファンならずとも必見の特集です。
石雋が来日。
キン・フー特別大集会を1月31日開催します。

★特集:ニッポンよ!ニッポン
(2月4日〜7日)
1895年から50年間にわたって台湾を植民地支配した日本。日本人が台湾を去った後も、台湾にはその影響が残っています。台湾映画に現われる日本は、日本人にこそもっとも興味深いものかもしれません。日中戦争中の日本軍への抵抗を描いた『梅花』、日本を愛した父の思い出を綴る『多桑/父さん』、畑て見つかった不発弾をめくる村人と日本軍人の大騒動を描いた傑作喜劇『村と爆弾』、さらには日本人の買春ツアーを風刺した『さよなら・再見』など、ここに登場する日本の描き方に血が通っているのは、日本と台湾の歴史の深さこそといえるてしょう。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION