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2) 1)の回答の各項目について、現在どの程度行われていると思うかについて

(表?-3)

 

全体で、援助の重要性の認識に比べ、いずれの項目についても著しく低い。「十分行われている」「ある程度行われている」を合わせても2〜3割という状況である。「どちらともいえない」と「あまり行われていない」はいずれも3〜4割に達している。「まったく行われていない」と回答する人もいて、精神障害者に対する社会的援助については著しく低いといえる。

次に年代別で見ていく(表?-4)。年代別では高齢の人は比較的評価が高く、若い人はやや評価が厳しい。

 

3) 市町村のヘルパー派遣や高齢者のデイサービスなど身近な行政サービスを、精神障害者が利用できるようにしては、という意見について、「以下のうちあなたの考えに近いものは」という問いについて

 

結果を表?-5に示す。「高齢者も精神障害者も一緒にサービスを受ければよい」というのが33.3%で一番多いが、「必要性は分かるが、高齢者サービスも不十分であり、対象を拡大しないほうがよい」が23.4%、「必要性はわかるが、一緒にサービスを受けるには抵抗がある」が29.0%と消極的な意見が、全体の5割以上となっている。さらに「必要性がわからない」と回答した人が10.6%おり、「わからない」と判断できなかった人も17.3%と多いことも気になるところである。

また一緒にサービスを受けることへの抵抗感は、年代が上がるにつれて高くなっている。またこれを消極度と社会的距離尺度で値を出したのが表?-6である。

 

「高齢者も精神障害者も一緒にサービスを受ければよい」という回答をした人は消極度、社会的距離共に一番低い。そのほかの回答はいずれも消極度、社会的距離共に高い。「必要性はわかるが、一緒にサービスを受けるには抵抗がある」において消極度が一番高く、「ヘルパー派遣などの福祉サービスが、なぜ精神障害者に必要なのかよくわからない」において社会的距離が一番高い。

 

 

 

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