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?章 精神障害についてのイメージの形成、およびその内容と変化の契機

 

1. 精神障害についてのイメージ形成

 

1) 最初に意識した時期

 

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精神障害(精神病)について、最初に意識した時期をたずねたところ、全体では、「意識したことはない」が25.7%と最も高率であり、「思い出せない」が24.7%で続いている。

意識した時期としては、各年代とも「小学生のころ」が最も多く、全体では、17.4%であり、次いで「高校生以降」が16.0%、「中学生のころ」12.9%の順で続いている。なお、「小学校入学以前」は2.2%にとどまっていた。

年代別にみると、各項目の回答者の割合の順序は変わらないが、「60〜74歳」では、「意識したことはない」29.9%と「思い出せない」が29.6%を占めて、他の年代より割合が高くなっており、その分「小学生のころ」が「20〜39歳」では20.5%であるのに対して、「60〜74歳」では14.1%にとどまるなど、「中学生のころ」「高校生以降」も「60〜74歳」では他の年代に較べて低い割合となっている。

 

2) 最初に意識したときの状況

 

最初に意識したときの状況を自由記入で答えてもらったところ、602名より回答が得られた。その内、「思い出せない・わからない・覚えていない」および「漠然と・自然に」など具体的状況にふれられていない回答81例、および、意味不明な6例を除き、515例を対象として、複数の回答を含むものもあるため、全体で518件を抽出した。

 

 

 

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