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2)沖島について

沖島は近江八幡の水郷めぐりや長命寺と近いため、観光コースに組み入れやすい。しかし、一般の人がツアーではなく、島へ行こうとしても定期船の便数の関係で行けない。島に「琵琶湖鮎家の郷」のようなグルメ施設があって、船の便がもっと便利なら観光客は増えるだろう。

沖島を観光ルートへ組み込むことで、多様性が高まる(船に乗る、しかも短時間)ので、利便性や観光施設が充実すれば十分拠点として売りこめると思う。

 

4. 舞鶴航路及び沖島航路の損益分岐点試算

 

1)舞鶴航路

・航路運営に必要な経費は、これまでの実績と今後の合理化対策の導入によるコストダウンを見込んで、年間83,000千円とする(損益分岐点)。

・定期船のサービス水準や利便性の向上により住民利用の増加が期待できるが、住民利用から得られる収入は10%の運賃値上げを行っても年間約30,500千円であり、損益分岐点に対し、約52,000千円不足する。

この不足額を観光収入で補うとすると、41,000人の観光客の関西電力PR館への往復利用が必要となる(舞鶴市への入込み観光客90万人のうちの20%が関電PR館を訪問し、そのうちの23%(観光客全体の4.6%)が定期船を利用する必要がある)。

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◎収入の推定根拠

 

・住民の利用人数(サービス、利便性の向上により利用者の30%が利用回数増加、非利用者の13%が利用開始)

・一般市民の利用人数(施設整備されれば定期船を利用したい人36%)

・損益分岐点達成に必要な観光客利用数(舞鶴市への入込み客の20%が関電PR館訪問、そのうちの23%<全体の4.6%>が定期航路利用、90万人x0.046=41,000人)

・運賃は10%値上げ(平成6年〜8年の利用者1人当たり平均収入(301.8円)の10%増(332円))

 

 

 

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