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2. 舞鶴市商工観光課へのヒアリング

 

1)舞鶴市の観光と舞鶴汽船の役割

近年は観光施設の整備も進み(赤レンガ博物館、引揚記念館など)、観光客が増加している。市としても、観光には力を入れており、10月には「舞鶴港とれとれセンター」もオープンし、グルメや買物ニーズにも対応できるようになった。

また、舞鶴湾は自然景観という点で大きな観光ポテンシャルを有しているにもかかわらず、これまでは積極的な観光対策はとられていなかった。

舞鶴汽船は、「住民の足」としての役割を長年にわたって果たしてきており、観光用途ではないという考え方が強かったように思う。そのため、汽船会社としても観光にはあまり力を入れておらず、外部からの働きかけでようやく腰を上げるという感じで物足りない。

汽船会社からイベント実施等の提案をどしどし行ってほしい。

舞鶴観光協会では、バス会社の京都交通(株)と協力して、市内の観光拠点を巡回するバスの運行なども行う予定であるが、こういう企画にあたっても汽船会社も参加してバスと汽船を組み合わせたルートの設定などができると思う。

 

2)舞鶴汽船への要望

現在は、船着場の位置などもわかりにくく、市外からの観光客が気軽に利用しにくい状況である。住民の足としての重要性もよくわかるが、せっかく美しい舞鶴湾を運航しているのだから、観光面についてももう少し努力をしてほしい。例えば、市内観光拠点めぐりのルート設定(引揚記念館ととれとれセンターを結ぶ海上ルートなどが考えられる)などは観光客だけでなく、住民も利用できるのではないか。

関電発電所付近に「PR館」が開設されるが、これへのアクセスとして海上ルートは有望であり、今後はやりようによって汽船会社も観光面で大きな役割を果たすことができると思う。

 

3. 舞鶴市土木課へのヒアリング

 

1)舞鶴湾沿岸道路等の整備計画

舞鶴湾東側の集落を結ぶ道路(市道・平-瀬崎線)は、現在はほとんど1車線であり、対向車の離合も難しい状況であるが、これを改良する事業が着手されており、平成18年度までには車がすれちがうことのできる道路が完成する予定である(トンネルや埋立を伴う工事)。

舞鶴湾の西側の道路についても、吉田地区のトンネルの完成など整備は着々と進んでおり、自動車交通の利便性は高まると考えられる。

 

 

 

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