日本財団 図書館


1 画像データの加工・編集

 

(1)OCR変換による画像データの加工・編集

 

画像処理ソフトにより作成された画像データを記憶・保存した後,自由に編集・加工できるのと同様,OCRソフトで生成された画像データも,即座にテキストデータに変換するのではなく,とりあえずデジタルデータとして保存(記憶)しておくことが可能である。

このような方法の利点としては,OCR変換ソフトにより取得した画像データを当面すぐテキスト(文字)データに変換する必要がない場合や,その変換作業が膨大となった場合などで,ハードディスクやMOその他の各種媒体に余裕のある場合,いったん保存しておくことにより,データ変換作業を保留できる点にある。

この場合,必要に応じて,パソコンの画面に表示したり,紙媒体にプリントアウトして利用することができ,必要性の高いもののみテキストデータ化するという方法をとることが可能となる。最終的には,作業時間の余裕のあるときにこれらの画像データを呼び出し,一挙に変換操作を行うことで変換作業の効率化を図ることが可能になる。

 

図3.2.1 0CRソフトで生成された画像データの画面イメージの例

038-1.jpg

 

(2)画像処理データの加工・編集-文字・数値・画像データ等の転用

 

画像処理ソフトにより作成された画像データは,このままではただ個別に存在しているだけにすぎないので,一つの書類として作成,編集などの作業をするには,一つの書類としてまとめて作業できる方が望ましい。

このような作業環境を提供するソフトの一つにDTP(Desk Top Pubrishing)がある。DTPソフトは出版物・印刷物の業界などで広く使われているソフトで,従来の印刷,製本手法に比べてデザインの自由度が大幅に拡大され,データの再利用・転用が容易にでき,コストを下げることができるなどの特徴がある。

但し,本格的なDTPソフトは購入価格が高いうえ,編集機能が極めて多い。そのため,最近のワープロソフトをDTPソフトの代わりに用いる方法がとられることが多くなっている。これは,最近のワープロソフトは,DTPソフトには劣るものの,一般の書類作成には十分な機能が備わっているためであり,例えば,画像データや表計算データを,ワープロソフトで作成中の文書の画面上に張り込むことなどの加工・編集が可能である。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION