9 インターネット等により発信される防災関係資料
(1)対象とするデータの属性・形式等の特性
インターネット等により発信される防災関係資料は,文字,図表,画像等の全ての属性のデータをデジタル化して提供される資料である。
これらインターネットに公開され,提供される資料は,防災に限らずあらゆる機関が作成,提供することとなるので,インターネット上に公開されたホームページ(サイト)が扱う情報量に応じた膨大な量になるものと考えられる。
掲載データの形態をみると,基本的に文字・数値情報に限らず,図表,画像,音声等の全ての属性のデータである。
(2)対象とするデータの情報量・保持形態等の特性
インターネット等により発信される防災関係資料の情報量は,1〜8で取り上げてきたすべての種類と属性のデータを対象とできるので,その情報量について,示すならば,データの発信に必須なハードであるWWWサーバ(データ格納・発信用機器)の能力に依存する。
文字以外の図表・画像情報等については,データの処理方法にもよるが,デジタル化に際しては相当の容量となるものと考えられる。
データの保持形態については,ネッワークにつながるWWWサーバ等である。規模によっては,ネットワークサーバ機能を有するパソコン本体そのものでよい場合と,専用サーバを必要とする場合がある。
(3)デジタル化傾向の概況
近年のインターネット上に公開されたホームページの登録・増加傾向をみると,デジタル化された膨大な資料が提供されつつある傾向であることがわかるが,これらのデータうち防災関係資料のコンテンツ(内容)について見た場合,提供される情報にばらつきがあり,地方公共団体にとっての有用性がどの程度かについての検証はこれからといえよう。