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8 ワープロ文書化された防災関係資料

 

(1)対象とするデータの属性・形式等の特性

 

ワープロ文書化された防災関係資料は,基本的に文字・数値情報を主体とした資料である。掲載データの形態をみると,文字・数値情報が主体であるものの,これらのほか,ワープロソフトの処理機能に応じた画像データ(イラスト・写真・地図等)を組み込む場合もある。いずれにしろ,これらワープロ文書化された防災関係資料は,それ自体がすでにデジタル化された資料と考えてよい。

これらの資料は,いわゆる防災担当者の日常的な防災業務を推進する上で,必要不可欠な事務文書として,データ化されるため,特に業務の定型化による能率化や生産性の向上に貢献するような利用の仕方が大部分である。

 

(2)対象とするデータの情報量・保持形態等の特性

 

利用するワープロソフトのデータ作成機能,ディスプレイの画面表示機能,ハードディスクやフロッピー等の記憶媒体への保存機能等に依存して決まる記憶容量の制約を受ける。そのため,ワープロ文書化された防災関係資料が扱える情報量は,ある程度有限であるが,記憶・発信媒体の選択によっては,その制約を大きく取り払うことも可能となる。

ワープロ化文書が扱うデータは,テキスト(文字)データが主だが,図表・画像情報等についても,ある程度扱えるため,データの処理方法にもよるが,デジタル化に際してはある程度の容量となるものと考えられる。

データの保持形態については,概ね,ハードディスクやフロッピーによる保持形態とするものが殆どだが,最近はこれら以外の多様な記憶媒体が出てきている。

 

(3)デジタル化傾向の概況

 

(1)でふれたように,ワープロを活用して作成されること自体がすでにデジタル化を意味しており,このように作成された文書データが防災機関の中に膨大に増えつつあるのが現状である。

これらのデータそのものが,作成者以外との共用がどの程度かについては,作成されるデータの目的や性質等に依存することとなる。

 

 

 

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