日本財団 図書館


市需要分の1人あたり二酸化炭素排出量を1990年レベル以下に低減することをめざす」ほか、「千葉市需要分二酸化炭素排出量を1990年レベルに維持することをめざす」という目標を掲げ、達成に向けて、省エネルギーの推進、エネルギーの効率的利用、未利用エネルギーの利用促進、リサイクルの推進、環境にやさしいライフスタイルの普及等を推進していくこととしている。このほかにエネルギー消費量や水道使用量、一般廃棄物減量・資源化率、宅地の緑被面積など、全部で15項目についても数値目標を設定した。(表1)本計画の策定にあたっては、市民・事業者もそれぞれの立場から参加できるように「環境基本計画市民懇談会」を設置した。また、関連する施策の実施状況や定量目標の達成状況は、環境白書に公表している。

さらに、当然、市としては、事業者・消費者の立場からも、率先して地球環境の保全に貢献していかなければならない。そこで、平成9年4月に「エコオフィスちばプラン」(千葉市環境保全率先実行行動計画)を策定し、環境に配慮して建設工事や消耗品の購入を行っていくこととした。

8つの項目について(平成7年度を基準年度、平成12年度を目標年度とした数値目標を掲げており、今後、毎年の進捗状況を、環境白書等に公表していく考えである。(表2)

 

4 足下からの環境保全行動

 

地球環境問題のなかでも地球温暖化は、ライフスタイルとの関わりが大きいことや、かなり悪化してからようやく症状が表面化することなどから、よく生活習慣病に例えられる。医療現場では、二次予防(早期発見・早期治療)よりも、一次予防(生活習慣改善のための動機付けや自発的な取り組み)の方が重要視されており、地球温暖化対策に関しても同じことが言える。

平成5年に実施した市民意識調査によると、市民は環境問題について関心は高いにもかかわらず実際の行動に結び付いていないのが実状である。

そこで本市では、市民に環境問題に対する認識を深めてもらい、地域や家庭において環境に配慮した行動をとることができるよう、次のような取り組みを行っている。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION