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自治だより 平成10年3月号

(奇数月発行)

(通巻No.124)

 

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“交流”新時代と環境を重視した地域づくり

西尾 邑次(鳥取県知事)

 

地方分権はいよいよ実行の段階を迎えており、今後の地方公共団体は、よりー層自主的・主体的な地域づくりを行うことが期待されています。

このような中で、昨年夏、「翔け、交流新時代」をテーマとして、境港市を会場に79日間にわたってジャパンエキスポ鳥取'97「山陰・夢みなと博覧会」を開催いたしました。鳥取県と交流を進めている日本海対岸諸国の中国河北省、音林省、大連市、韓国江原道、ロシア沿海地方、モンゴル中央県などの国外からも出展をいただき、おかげさまで県人日の3倍を超える約193万人もの来場者をお迎えすることができました。

小学生からお年寄りまで参加したボランティア活動をはじめ、県民の力を結集した県民総参加による博覧会の成功は、鳥取県にとって大きな誇りであり、また、県民にとっても新しい力と大きな自信につながりました。

今後も県民が県政に参加できる機会をより一層広げ、こうした力をさまざまな分野において活かしていきたいと思います。

この博覧会において、鳥取県の環日本海交流の取り組みなどを紹介することにより、西日本における交流の窓口としての鳥取県を広く国内外にアピールすることができました。

鳥取県では、平成6年から毎年、対岸諸国の4地域の知事。省長で「環日本海地方政府国際交流・協力フォーラム(サミット)」を開催していますが、この取組を通じ、経済、観光、環境、文化などさまざまな分野で交流・協力を進めています。

今年7月には、北東アジア諸国やアメリカの政府要人・研究者が米子市に新たに完成する米子コンベンションセンターに集まり、北東アジア地域の経済発展に

 

 

 

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