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自治だより 平成9年9月号

(奇数月発行)

(通巻No.121)

 

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県民主役の県づくり

二井 関成(山口県知事)

 

21世紀を間近に控え、地球時代、人口減少・少子・高齢化時代、高度情報化時代等へと大きく時代の流れが変化する中で、地方は今、将来に向けての明るい展望を切り拓き、地方分権の時代にふさわしい地域の個性を生かした魅力ある地域づくりを展開していかなければならない極めて重要な時期を迎えています。

このような中で、私は昨年8月に就任以来、本県が活力を高め、厳しい地域間競争に打ち勝ち、いつまでもたくましく生き抜くことのできる県となるよう、「21世紀に自活できるたくましい山口県の創造」をめざして、県勢活性化のための様々な課題に取り組んでいます。

しかしながら、このような新しい県づくりは行政サイドのみで進められるものではなく、県民の創意や感性、たくましい活力が結集されてこそ実現されるものです。

このため、私は「しっかり聞いて しっかり実行」をモットーに、県民と県政の距離を近づけるシステムづくりを進め、県民の意見や要望を十分に聞き、それを県政に積極的に反映する「県民が主役となる県政」の実現に努めています。

その具体的な取組みの一環として、就任直後の一ヶ月間、県民の皆様からの意見・要望を集中的にお受けする「“しっかり聞いて”キャンペーン」を実施しました。葉書、FAX、パソコン通信等により、身近な問題や本県の未来についての夢など幅広い分野に関し500件にものぼる貴重な意見や提言が寄せられました。予想以上の反響に驚くとともに、貴重な意見ですので出来るものから早速本年度予算に反映いたしました。

また、県民が直接県政に参加できるよう、現在策定

 

 

 

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