講 話
「コミュニティと自主防災」
講師 自治省消防庁防災課課長補佐 鶴田 信夫 氏
1 災害時におけるコミュニティの重要性
(阪神・淡路大震災における事例)
・ 神戸市長田区戸崎通2丁目
・ 北淡町
・ 避難所生活とコミュニティ
行政はいざという時、頼りにならない!
コミュニティの防災機能:啓発、訓練、資機材、協力関係
行政の役割:情報提供と環境づくり(自立した市民の育成)
(参考) 災害対策基本法における「自主的な防災活動」
市町村の責務:自主防災組織の充実を図るよう努める(第5条第2項)
住民等の責務:自発的な防災活動に参加する(第7条第2項)
施策における配慮:自主防災組織の育成(第8条第2項第13号)
2 自主防災組織
・ 規約、活動計画、役割分担(消火、救助、避難、情報伝達等)
・ 平常時の活動・・・・意識啓発、防災訓練、防災点検等
・ 自主防災組織の組織率
全国平均 43.8%(7.4.1)→47.9%(8.4.1)→50.5%(9.4.1)
地域により大きな差
・ 課題:活動拠点・資機材、人材育成、住民参加、実効性
・ 活動の工夫=「楽しさ」「遊び」「連帯感」
(例)避難所体験研修
・ 行政による支援
3 コミュニティ活動と自主防災
―多様な活動の中で地域住民の防災力の向上を図る。
(1) 自主防災活動の隣接領域
・・・福祉、地域教育、生涯学習、防犯、環境等
(2) ひとづくり、ネットワークづくり
(参考) 京都市春日学区:「福祉のまちづくり」
4 防災まちづくり
―まちづくりの中に防災の視点を盛り込む。
・ コミュニティの防災拠点
・ 住民参加による防災まちづくり
・ 災害弱者への配慮