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事例発表

平成9年度コミュニティづくり東北ブロック研究修会

県名 青森県

所属 総務部地方課

担当者 行政班 若木、斎藤

電話 0177-22-1111(内5352.2063)

各県のコミュニティづくり活動状況

テーマ 十和田市のコミュニティづくり

発表者 (所属、職名、氏名)十和田市 生活環境課 主任主査 西野信一

十和田市のコミュニティづくり 

 

?十和田市の概要

十和田市は青森県の東南内陸部に位置し、人口63,000、総面積316k?市の街で、人口の70%が集まる市街地には、南北に国道4号、東西には国道45号と102号が通り、街並は碁盤の目状に区画されています。

この街並は、五千円札の肖像画である新渡戸稲造博士の祖父である新渡戸伝翁が安政6年(1859)に稲生川と呼ばれる農業用水路の上水に成功後、整備したもので、近代都市計画のルーツといわれています。

 

?十和田市のコミュニティづくり

・ 第2次十和田市総合開発計画の三本柱の一つに「こころふれあう生活都市」を基本理念にし、「コミュニティ形成の推進」を掲げています。

 

◇具体的には、市内を10区域にわけて毎年十和田市町内会連合会と共催して「市と町内会との懇談会」を開催しています。これは、市が三役・部課長が地域に出向いて、直接地域の要望や課題に答え、懇談するものです。

そのため、対象となる10区域では、小学区単位に協議会を設立したりして、連携を深めあっています。

 

◇そのため、市では小学区単位のコミュニティ活動が活発になるよう、側面から援助しています。また、町内会連合会がその中心になって活動をできるように、全面的に援助しています。現在、町内会連合会には、総務、交通安全、青少年健全育成、防犯街灯、緑と花、環境保健の6部会が設置され、市内265町内会と連携を取りながら活動を展開しています。

 

◇町内会活動の拠点である集会施設を建設する場合、市では建設費(坪単価30万円以内)の半額を助成しています。集会施設の規模(面積)は、町内会に一任。

 

◇さらに、町内会の独自性を出すため、これまで市が土地・建物を保有し、町内会に管理を委託していた公民館分館・農林関係の施設を、逐次地域に無償で返し、地縁団体を積極的に設立するようにしています。集会施設が建っている土地が市有地の場合も、土地を無償で町内会に返し、地縁団体を積極的に設立するようにしています。

 

 

 

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