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4-2. 救命艇製造企業

4-2-1. 現代精工?(HYUNDAI PRECISION & IND. CO., LTD.)

所在地:265-1, YEOMPO-DONG, JUNG-KU, ULSAN, KOREA

(慶南 蔚山市 中區 鹽浦洞265-1番地)

本 社:140-2, KYB-DONG, CHONGRO-KU, SEOUL, KOREA

 

訪問日:平成9年10月6日(工場)、7曰(本社)

 

現代精工?東京支社に救命艇製造工場の見学を申し込んだところ、当初は快諾してくれた。その後訪問者名、日時等を連絡しているうちに、比較的直前になってから救命艇の工場見学は諦めて欲しいとの連絡があった。代りに、現代精工?の他の工場のみならず、現代重工?の造船所及び現代自動車?の工場を、日本語の出来る人が案内する由であった。

訪ねると、対応は親切で、ホテルに迎えに来たマイクロバスは1日中貸し切り、帰路は釜山まで送る手筈になっていた。事前に伝えたスケジュールには、鉄道で蔚山駅からテージョン(大田)に向かうことを明記していたが、正確に伝わっていなかったのであろう。釜山に戻れば、当日中に韓国船級協会の訪問が可能であり、翌日のソウルに十分な時間を取れた所であったが、列車事情も事前には分からず止むを得ない。

このように大変親切な対応であったが、運転手には韓国語しか通じず、工場では着くと応接室に案内されるが直ちに企業紹介のヴィデオが上映され、終われば再び車に戻り、工場を駆け足で見学させられる感じであった。特に造船所は内業工場を見ることも出来ず、構内を車で回っただけであった。

現代精工?の工場見学は自動車工場のみで、三菱パジェロをライセンス生産していた。部品運搬、組み立て等が人手で行われ、やや古い工場のようであった。一方、現代自動車?の乗用車工場は、現代精工よりも自動化された近代的な工場で、殆ど無人の組み立てラインにロボット溶接の火花が飛んでいた。

翌日首都ソウルに着くと、事前に東京支社から打診があった通り、現代精工本社の李氏から山口委員に電話があり、面会は首都ソウル本社で実現した。

質問書への回答は東京支社が作成したもので、それ以上の内容は勘弁願いたい由であった。以下に回答と李氏の談話要旨を記す。

 

1. 企業概要

設  立:1977年7月(現代重工のコンテナ部門と現代車両が統合)

本 社:ソウル市

工  場:(韓国)蔚山、昌原

(海外)広東、青島、上海、メキシコ、インド

製造品目:コンテナ、鉄道車両、自動車(四駆RV)、自動車用部品(トランスミッション、リア・アクスル)、工作機械と制御装置、プラント類、戦車、その他(救命艇、

 

 

 

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