3-7. フィリピン国
フィリピン国の船舶検査所掌部署は、同国にJICA専門家として駐在している運輸技官、塩崎氏の情報によった。インドネシア、タイの場合と同様、質問書も同氏に託して届けて貰い、回答書も同氏から送付されたものであるが、回答書には宛て先、発信人が明記され、正式な書簡の形式を取ってあった。訪問約束も同氏を経由して得た。質疑要旨と回答を以下に掲げる。
?. 質疑要旨
日 時:1997年11月10日(月)
場 所:MARINA(Maritime Industry Authority)
対応者:Mr. Amadeo V. Bautista, Jr.
Director, Ship Regulations and Licensing Office
Maritime Industry Authority
1000 UN Avenue, Ermita, Metro Manila
Philippine
他5名
同席者:塩崎 雄二郎 氏
JICA Expert on Ship Inspection Administration
[序]
よくおいで下さいました。ここでの議論は非公式とし、皆様には出来る限りお話ししたい。
外航船の取り扱いは船級協会に任せている。
内航船はこの事務所が検査を担当している。この事務所は検査部門、安全計画部門等に分かれている。新しい船舶の承認もこの事務所でしている。全ての計画を検討した後検査官を送る。堪航性、安全設備等のチェックをし、証書もここで発給する。証書の有効期間は1年。オーナーシップの証書、登録証書も出す。3トン以下は原則として検査、登録されない。
船舶番号を付与し、運航の許可を与える。
[質疑]
1. 「フィリピン商船規則(PMMRR)」は、旅客船はもとより、漁船も含め、全ての船舶を対象とする船舶検査に関する基準である。
2. IACSメンバーとしては7メンバーにKRとCCSを今年加えた。CCSは3ヵ月前である。
Augusto Suzara等の機関は民間企業で、満載喫水線のみ任されている。
トン数測度も、外航船についてはIACSに委ね、マリーナは3GT以上の内航船舶について行う。