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8.3 性能評価まとめ

(1) 自己復正性能

規定の内圧を保持している状態では、天幕内に水がある場合においても十分な自己復正性能を持つことが確認された。外部補強気室については、転覆状態での折れ曲がりが見られるが、艤装品の位置固定に寄与していると考えられる。

(2) 射水試験

今回の二次試作品は射水試験に対しては十分な性能を持つことが確認された。

(3) 自動排水機構

外部補強気室を取り付け、排水弁を適切に配置すれば、ほぼ目標とする性能を満足することが確認された。但し、今回使用した排水弁は、逆止能力が十分ではないので実用上は逆止用の蓋が必要となるかもしれない。

(4) 水中膨脹試験

目標とする水深4mにおける膨脹開始は確認できなかったが、状況からみて、今回の試験結果と大きな差はないと考えられ、性能的には問題ないと考えられる。

(5) 投下試験

投下時の衝撃に対し、コンテナ強度は十分と考えられるが、上下コンテナの固縛方法については、さらに改善の余地があると考えられる。単にシール紐の強化だけでなく、コンテナ同士のかみ合わせ構造を改良することで衝撃時のずれを最小限にする方向の検討も必要と考えられる。

 

 

 

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