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風速を序々に上げて (〜20m/s)状況を観察する(開口部はすべて開放状態)。その後、天幕の開閉状況を変えてさらに状態を観察する。

(b) 第二測定部における予備膨脹試験

一度、救命いかだをたたみ、風速20m/sの状態で、予備のボンベによる膨脹試験を行う。その後、左右に各30度傾けた状態に固定しなおし、風速20m/sで各5分間放置する。

(c) 第一測定部による予備試験

試験品を膨脹していない状態で風洞内に固定し、風速30m/sの状態で、コンプレッサー等によりいかだを序々に膨脹させて試験品の状況及び風洞の状況を観察する(開口部はすべて開放状態)。

(d) 第一測定部による膨脹試験

予備試験で、特に問題がないと判断される場合、再度、いかだをたたみ、風速30m/sの状態で、ボンベによる膨脹試験を行う。その後、可能であれば、天幕の開閉状態を変えてさらに試験を行う。

 

8.2 試験結果

(1) 自己復正試験

実施場所:船舶艤装品研究所落下試験水槽

実施日:平成9年12月17日〜平成9年12月18日

(a) 逆転膨脹時の復正試験

底面を上にして、格納状態から長さ方向にやや広げた(1.5m程度)救命いかだ中央部をクレーンで吊り上げる。下面がわずかに水に接している状態で膨脹を開始させ、同時につり下げロープを解放した。試験品は底面を上にして逆転状態で膨脹を開始したが、約15秒後、天幕支柱の展張と同時に正転し、開始後22秒で膨脹を完了した。膨脹状況を表9に示す。

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