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? 事務の改善

? 職場環境の改善

など

特に、? 〜? の設備機械、治具、工具、作業方法の改善が比較的提案が出やすく、また認定事業場としても前述のとおり品質の安定向上のためにも重要なことである。

これら生産現場の改善提案中、近年重要視され各社でその活動が活発に行われ効果を上げているものに「ポカヨケ」提案がある。

(ii) ポカヨケ

人は一般に不注意で、おもわぬミスをおかし勝ちな動物である。いかに全身全霊を打ち込んでいる間にも、人間である限りミスはあり得るのである。それが「ポカミス」というものである。しかし、だからといって多少のミスは止むを得ないとアキラメているわけにはいかない。一つの商品に介在する僅かのミスが人命にかかわり、会社の信用を根底からゆるがすようなことにつながりかねないからである。

(注) つい、うっかり出してしまうミスをポカミス、凡ミス、バカミスあるいはウッカリミスなどと呼ばれている。

ポカヨケの考え方は、自己責任を完全に果たすために、いかにしてミスを具体的に予防するかというところにある。そのためには実際の仕事をしている一人一人が、ポカヨケの必要性を認識し、それぞれの立場を自覚して問題点を発掘し、自ら創意工夫してその改善提案を考えてもらうことがどうしても必要である。

そこで「品質を工程で造りこみ、ミスをゼロにする」ために、人間がいくら気を使っても、ついうっかり失敗することがたまにあるのでこれを防ぐために、簡単で誰がやってもミスを起こさない仕組み、あるいは不良品、作業ミス、その他の不具合について、いちいち気を配っていなくても自然に取り除いてくれる、また、たとえミスがおきてもすぐわかる仕組みなどを工夫し注意的歯止めから具体的装置的な歯止めに改善してゆくことが重要である。このような仕組みを「ポカヨケ」と呼んでいる。

(注) ポカヨケの言葉のはじまりは英語のF00L PR00F(フールプルーフ)からきている。日本語に訳すと「バカでも出来る(ほど容易)」であるが、要約すると

○ しろうとが取り扱っても間違えない仕組み

○ 誰がやっても間違いなく作業できる仕組み

となる。この場合の「バカ」とは「バカバカしい間違い」、「バカげたミス」の意味もある。

ポカヨケを要約すると

? ポカヨケとは

 

 

 

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