日本財団 図書館


主な国内技量資格としては、日本海事協会(一種、二種、三種)労働省(普通ボイラ溶接士、特別ボイラ溶接士)通産省溶接資格およびJIS等がある。

国外のものとしては、近年ASME(American Society of Mechanical Electric)が著しく普及しつつある。

? 非破壊検査員教育

非破壊検査は特殊工程として取扱われている場合が多く、検査員の技量を管理することは大切な要素である。主な国内資格としてはNDI(日本非破壊検査協会)認定1種、2種および3種があり、溶接士教育と同様に、社内教育プログラムと組み合わせると効果的である。

近年ASNT(American Society for Nondestructive Testing)のRecommended practice SNT-TC-IAによるLevel?、Level?、LevelI教育が普及しつつある。

(4) 監督者・管理者の教育

(i) 教育のねらい

まず監督者として、必ず身につけなければならない要件として、

? 仕事の知識

? 会社についての全般的な知識

? 作業指導を行う能力

? 作業方法改善の能力

? 部下を統率する能力

等があげられる。これに並行して、

? 部下を育てること

? 作業環境の整備

といった役割も要求される。この要件や役割を満たすことのできる人物を作り出すことが、教育訓練のねらいである。

(ii)集合教育

監督者教育でもっとも広く用いられているのが、TWI(Training With in Industryの略で、企業内訓練という)である。

TWIは、特に訓練を受けたインストラクターが、詳細周到に作成された手引き書(マニュアル)に従って教育実習を行うもので、監督者として必要な知識にプラスして、次の三つのコースで終了するようにできている。

? 人の扱い方

? 仕事の教え方

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION